心なんて折れてなんぼ!
「心なんて折れてなんぼ!」と言い切る変進
~女子バレー日本代表監督・中田久美監督~
こんにちは。
菅原美千子です。
今回も私が好きな「太陽の変人」を取り上げます。
4年に一度のバレーボール世界一決定戦。
2018世界バレー(女子大会)が日本で開催されました。
昨日の決勝戦で、世界ランキング1位のセルビアが優勝。
日本は6位で終わりました。
「勝つ」ことが至上命題である以上、選手も、監督も悔しい思いで
いっぱいに違いない。
今、中田監督はどんなことを考えているのか。
「心なんて折れてなんぼ」
先日放送された「NHKプロフェッショナル・仕事の流儀」の中で、
中田監督が言った言葉です。
夜も眠れないほど、悔しい経験をいっぱいすることでしか、人は成長できない。
そんなとき、いくらでも優しい言葉もかけられるし、なぐさめることもできるし、
一緒に泣いてあげることもできるけど、最終的には、
折れた心をちゃんと自分で戻す力をつけないといけない。
言葉だけ聞くと厳しいし、突き放しているように聞こえるかもしれない。
でも、実際のところ、本人が「何とかしたい」「こんな状態はいやだ!」と
本気で心の底から思わない限り、誰も助けてあげられない。
それは、アスリートだけでなく、ビジネスパーソンにも
当てはまるのではないでしょうか。
仕事柄、経営者やリーダーにインタビューする機会をいただいていますが、
うまくいっているビジネスパーソンの「失敗や挫折のとらえ方」には
共通点があります。
それは、「失敗や挫折は、むしろ絶好のチャンス」であり、
「そこからいかに学ぶか」が重要だと捉えていること。
これは、世界共通のようです。
~私の経験では成功よりも失敗から学ぶことのほうがずっと有意義だと思います。
すべての失敗が私の成長と進歩にとって不可欠のものでした。
失敗について本気で学ぼうとする姿勢そのものが非常に大切です。
<中略>
失敗の反対は成功ではありません。成功と失敗を二律背反的に考えている人が
たくさんいます。
でも、私は失敗とは「学習すること」だと考えています。
もっといいやり方を習得することです。
<中略>
最大の教訓はもっとも辛い敗北から生まれるのです。
本当に重要で見識のある教訓は成功より失敗からもたらされる場合が多い。
だから私は、失敗は天の恵みだと思います。~
(P&G CEO A.G.ラフリー氏)
出典:ハーバードビジネスレビュー2011年7月号
心なんて折れてナンボ。
そこから、「何を学んだか」・「次にどのように活かすか」にフォーカスする。
結局のところ、「自分に問う力=立ち上がる力」につながっているのかもしれません。
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